日本で「韓国冷麺」って聞くと、つるっとしていて半透明なコシの強い麺を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
実は、私達が「韓国冷麺」と呼んでいる麺にはいくつかの種類があって、それぞれに違いがあるんです!私も韓国へ旅行に行った際、お店のメニューに「~麺」といくつか書かれているのを見て、冷麺にも種類が存在していることを知りました。
日本にいると「韓国冷麺」とひとまとめにしがち…ですが、今回はその違いと魅力をご紹介します。
本場韓国冷麺は4種類
私が韓国へ旅行に行った際に知った、韓国冷麺の種類は主に4つ!
・平壌ピョンヤン冷麺 평양냉면
・咸興ハムフン冷麺 함흥냉면
・晋州チンジュ冷麺 진주냉면
・ミルミョン 밀면
晋州チンジュ冷麺やミルミョンは、初めて耳にする方も多いのではないでしょうか?
ミルミョンは、正式には冷麺に分類されないのですが、日本人に馴染みある盛岡冷麺に近いので今回ご紹介したいと思います。暑い夏にぴったりの冷麺。その種類や違いを知ると、お家で料理する時や、旅行でレストランを訪れる幅が広がるはずです。
ではそれぞれについて、詳しく見ていきましょう!
韓国冷麺の種類ごとの違い
平壌冷麺氷が入っていて、しゃりしゃりと冷たいスープが特徴の韓国冷麺です。これは、別名「水冷麺」としても親しまれています。他にない大きな違いはそば粉から作られていることで、一口食べると独特のふわっとしたそばの香りが広がります。
スープはお肉からの出汁と、大根の水キムチの汁を混ぜて作られるのが一般的。
上品でさっぱりとしているので、自分の好みに合わせて、卓上にあるカラシや酢、キムチで味を調節します。私は何も入れずにシンプルなスープを味わうことが多いですが、そのままでも十分美味しく食べられます。
かなり柔らかい麺なので、コシのある冷麺になれている日本人には少し物足りないかもしれませんが、このそばの香りとシンプルなスープはやみつきものです!
先ほど書いたようにコチュジャンベースのタレと絡めて食べる「ビビン冷麺」と、そのタレにつけたエイの刺身入りのコリコリした食感を楽しめる「刺身冷麺」です。それぞれに違う独特の味があり、辛い料理が好きな人はハマる韓国冷麺です。
この「咸興冷麺」を食べる時に気をつけたいことは、辛さレベルがお店によって違うこと。
私が韓国で食べた時も、お店によってタレの辛さが全然違いました!
本当に辛いものは、しばらくの間、痺れが消えないことも…。笑
基本的に結構辛いので、辛いものが苦手な人は水冷麺を頼んでくださいね。
実はこの韓国冷麺、私は食べたことがないんです。韓国人の友人によると、魚介の出汁から作られるのが特徴で、すっきりとした味わいだそうです。肉チヂミのユッチョンや錦糸卵が入っていたりと、トッピングはお店によって違うのだとか。
これまでに紹介した冷麺は、上に牛肉がのっていることが多かったですが、このミルミョンは豚肉がのっているのも大きな特徴です。韓国では、紹介してきた「平壌冷麺」「咸興冷麺」「晋州冷麺」が韓国冷麺に分類され、このミルミョンは韓国冷麺とは全くの別物として認識されています!
日本でよく販売されている「盛岡冷麺」は、咸興冷麺と平壌冷麺を合わせた冷麺なんです。しかし実際に食べてみると、私はこのミルミョンの麺が「盛岡冷麺」に一番近い感じがしました。
【韓国冷麺】本場のトッピング具材とは
それぞれの韓国冷麺の具材を、本場で食べた冷麺を参考にリストアップしてみました。この具材じゃなきゃダメなんてことはありませんし、お店によってアレンジも違うので、是非ひとつの参考にしてみてください。
平壌ピョンヤン冷麺
私が韓国旅行でよく行く、平壌ピョンヤン冷麺のお店。これを参考にすると、
・スープ(お肉の出汁)
・氷
・ゆで卵
・きゅうり
・茹で牛肉
・大根の水キムチ味の調節はカラシや酢、キムチ、出汁など。
今回食べた平壌冷麺のお店については、こちらの記事をご参考に。
咸興ハムフン冷麺
咸興冷麺(ビビン麺の場合)の具材
・タレ
・ゆで卵
・きゅうり
・大根の酢漬け
・糸とうがらし
・ごま
辛さの調節に、氷出汁。
ビビン麺のタレも、隠し味となる具材はお店や家庭によって色々。私はりんごやサイダーをいれて作ったりします♪ピリッとした辛さの中にも、ほんのり甘い味付けがやみつきになります!
咸興冷麺(刺身冷麺の場合)の具材
・刺身の漬けダレ
・氷
・ゆで卵
・きゅうり
・大根の水キムチ
・ごま
決めてはなんといっても漬けダレ!!前もってお刺身をタレに浸しておき、冷麺の上に漬けたお刺身と残りのタレをかけます。ソジュ(韓国の焼酎)やビールとの相性抜群です!
日本で買うならこれ!おのまりオススメ⏬
今回食べたお店✎
住所 :ソウル特別市 中区 乙支路2街 199-77
電話番号:02-772-9995
営業時間:15:00~24:00
定休日 :年中無休
住所 :釜山広域市 水営区 南川洞 3-9, 1~2F
電話番号:051-754-1004
営業時間:11:00~22:00(ラストオーダー21:30)
定休日 :年中無休
晋州チンジュ冷麺
晋州冷麺の具材
・魚介の出汁煮干し
・きゅうりや大根
・玉子
・お肉
ソウルでは、この晋州冷麺を出しているお店が少なく、味わうことが出来ませんでした…。
次は私も「晋州冷麺」を食べて、レポ上げたいと思います。
ミルミョン
ミルミョン(ビビンミルミョンの場合)の具材
・出汁
・氷
・タレ
・ゆで卵
・錦糸卵・きゅうり
・茹で肉
・大根の水キムチ
同じ赤いタレでも、スパイシーな味付けが特徴。辛さもありますが、ナッツやシナモンのような香り漂う1杯です。
日本で買うならこれ!おのまりオススメ⏬
今回食べたお店✎
【ハルメカヤミルミョン】
住所 :釜山広域市 中区 南浦洞2街 17-1
電話番号:051-246-3314
営業時間:10:10~22:00(ラストオーダー21:30)
定休日 :年中無休
韓国冷麺の違いは材料と味付けにあった
冷たいスープとそば粉の麺が特徴の「平壌冷麺」、でん粉で作られたコシのある麺で辛さが特徴の「咸興冷麺」、海鮮ダシに太麺が特徴の「晋州冷麺」。そして、小麦粉から作られる麺で、強いコシとつるっとした喉ごしが特徴の「ミルミョン」。今回は4つの韓国の冷麺をご紹介しました。
発祥地や麺を作る材料、太さ、味付けの違いで、種類も名前も違う韓国の冷麺。
その違いを知ってから味わうと、さらに韓国の冷麺を楽しむことが出来るはず!
お店によっても味付けが全然違うので、麺好きな方は、食べ比べてみることをおすすめします。
世界で一番韓国冷麺が好きな「おのまりのおすすめ」も、是非試してみて下さいね♪