「蕎麦処 上杉」は、観光地としても有名な千里浜「なぎさドライブウェイ」から車で約3分。
海を見ながらドライブした後の、ランチにも良さそうですね。
ただ、細い道を通るので、近いですがナビ設定をオススメします。
駐車場はお店の前と、少し離れた所の2ヶ所に設けられています。
私は夏休み期間の休日に行きましたが、お店前の駐車場は残り1台でした。
昔ながらの趣を感じる店内
上杉と書かれた白い暖簾に表札。まるでお屋敷のような、立派な入り口がお出迎えです。
この日、並んでいる人はまだ居ませんでしたが、既にお客さんでいっぱい。
私達は6人で行ったので、まとまった席が空くまで10分程待ちました。
お店は昔ながらの家の造り。
廊下や窓からも、和の空気を存分に感じ取れます。
中は、全席お座敷になっています。
壁には、こんなおしゃれな写真も。
冷蔵ケースには、羊かんが売られています。
これを見た時から、お蕎麦と一緒に必ず注文しようと決めていました。
すると、店員さんが「食後にお出ししますからね」と。
なんと、食事をした人にはデザートとして、この羊かんが付いてくるんです!
楽しみがひとつ増えて、うきうきしている内に、席へと案内されました。
案内された場所からは、夏らしい緑が見えて、とても綺麗でした。
数量限定の白いお蕎麦
メニューは、御前そばと生粉打そば(十割)、大きく2つの種類に分かれています。
御前蕎麦は、蕎麦の芯の部分だけを使っていて、見た目が白く上品。
それに対して、生粉打蕎麦は蕎麦の実をほとんど削らず挽くので、茶色く風味が豊かです。
ただ、御前蕎麦は15食限定で、私達は間に合わずでした…。
半透明で白くて、美味しそう…。御前蕎麦、必ずリベンジです!
なので、私は
・生粉打そば 天せいろ 1,900円
を注文しました。
待つこと約30分。
お腹ペコペコだったから、長かった~。笑
訪れる際は、時間に余裕を持たれることをお忘れなく!
でも、お店の方の丁寧な接客からも、きっとお蕎麦もひとつひとつ丁寧に作っているからだろうなと感じました。
大人から子どもまで愛される味
お蕎麦は角が立っていて、とてもコシが強いです。
クセはなく、まろやかでみんなに愛される味!
薬味を入れておつゆでいただくと、ほのかに甘みが広がります。
そして、もう一つの楽しみ。天ぷら。
これこそが、お蕎麦に次ぐ、このお店人気のアレです!
具材は
・いんげん
・なす
・まいたけ
・えび
・かぼちゃ
・あなご
とかなりのボリューム。
このお店の天ぷらは衣が薄くてサクサク。素材の味が先に出てきます。
種類の多さと素材の味が滲み出た天ぷらは、時間が経っても美味しい!人気なわけです。
私のお気に入りはカボチャでした。
とってもみずみずしくて、甘い。近くの畑で採っている地物だそうです。
あっという間に完食しました!
食べ終わると、お蕎麦屋さんで必ず出される蕎麦湯が。
でも、このお店が違う所は、そこに「蕎麦粥」も付いてくること。
「蕎麦粥」は、そばの実を使ったトロトロのお粥です。
初めて食べたのですが、塩で甘さが程よく整えられていて、絶品でした!
そして、最後はお待ちかねの羊かん。
小豆とうぐいすの2種類が出されます。
甘さが詰まった小豆は、とてもなめらかです。
入り口で出会ってから気になり続けていたうぐいすは、想像している羊かんとは違い、豆乳に近い味でした。これまたほんのりした甘さがあって、安心する味です。
着飾らない優しさ
味に加えて、私が感じたこの店の魅力は、飾らない素朴な優しさ。
お店の方が席に案内して下さる時、お皿を下げに来られる時、お会計の時、どの瞬間も丁寧だけれど干渉しすぎない。それが本当にお客さんのことを考えた、思いやりなんだと感じました。
お店を出る時の「ありがとうございました。」の笑顔に、私まで明るい気持ちになりました。
お蕎麦はもちろんのこと、ここでしか味わえない人気の天ぷらは、大満足のボリューム。
そして、蕎麦粥や羊かんの優しい味わいに、心温まります。
昔ながらのお家でいただく、丁寧に作り上げられたお蕎麦ランチ。
観光の際に、訪れてみてはいかがですか?
【蕎麦処 上杉】
住所 :石川県羽咋郡宝達志水町麦生ヌ68
アクセス:宝達駅から1,813m/なぎさドライブウェイから車で約3分
電話番号:0767-28-4740
営業時間:11:00~
定休日 :火曜日